ハワイへ結婚旅行

  海に入るようになって一年が経とうとしているころ、私は結婚することになりました。もちろん相手は、なかなか上達しない私を半ば放置ぎみに見守り始めていた彼と。

  お互い忙しい仕事のため、付き合ってから海外旅行はもちろん、有給休暇などもとれる余裕もなかったので、結婚式は是非とも海外でひっそりと行いたいと思いました。選んだのはハワイです。彼はバリがお気に入りなので、バリも候補に挙がったのですが、同行してくれる親類の事を考え近くて素敵なビーチがあるハワイに決めました。目的はオワフ島よりもマウイ島。

  私の親類はみんな海外が初めてで、特に両親に関してはストレスにならないかなとか食べ物が合うかなとかいろいろ心配していましたが、何の問題もなく機内から楽しんでいました。

 結婚式もワイキキから近い教会で挙げることができたので、移動時間も少なく、式が終わりホテルのレストランで小さなパーティーをしてからはみんなでプールで泳いだりと、とてもリラックスした記念日となりました。

 特にパーティをしたハイアットの「チャオメン」は、予想以上に美味しく、私の家族は大満足でした。あまり海外の食事に慣れていない父が喜んでくれたのが何より嬉しかったです。

  翌日ツアーを予約していたので、家族と私たちで早起きし小型のバスに乗り込みました。向かったのはノースショア。冬季には高波を求めて世界中のサーファーが集まってくることで有名なこの地域ですが、私たちが訪れた時期は9月だったので、高波を見ることは出来ませんでした。ただ何としてもホノルルとは違ったハワイの空気を家族に感じてもらいたかったのです。

  まずサンセットビーチに訪れました。12月にもなると3メートル以上の高波が押し寄せ、パイプライン・ワイメアと並ぶ超エキスパート向けのサーフポイントとして有名なビーチですが、私たちが見たビーチはとても穏やかでした。雪国育ちの私の両親は、初めて目にしたハワイの海の色、「まさに夢の楽だな。」と月並みですが、無口な父がぼそっと呟いたその言葉が今でも忘れられません。